FXが外貨預金のように使えるのはご存じでしょうか? 銀行などで外貨預金をすると手数料が高くなりますが、FXで外貨を買えば、手数料が外貨預金の数十分の1に抑えることができます。
FXってさ、証拠金をもとに何倍もお金をかけて取引するものなんじゃないの?
そうですね、基本的には証拠金をもとにレバレッジをかけて取引することが多いのですが、レバレッジをかけなければ外貨預金のようにも使えますよ
へえ、知らなかったぜ
今回はFXの隠れたメリットについて解説していきます
レバレッジをかけずに外貨を購入する。
FXでは、レバレッジ*を使って、証拠金の何倍ものお金で取引を行うことができますが、外貨預金のように使うには、レバレッジを1倍にして、資金で買えるだけの外貨を買うことです。
外貨を買ったあとは、レートが上がるまで、寝かしておけば、そのあいだに日本円との金利差をスワップポイントとして毎日受け取ることができます。スワップポイントを1年間貯めていくと、年率はだいたい政策金利の差になります。
外貨の定期預金よりも、FXの手数料の方が格段に安いので、実際の利回りはFXのほうが断然お得であると考えられます。またレバレッジをかけていなければ、FX会社による強制ロスカット*も発生しません。
また、リスクを多くとることができるのであれば、レバレッジを2倍にして運用することもいいと思います。レバレッジを倍にすれば、証拠金に対する金利も倍にすることができます。
ただし、レバレッジをかける場合に気をつけなくてはいけないのが、マージンコール*や強制決済です。レバレッジをあげれば、得られるスワップポイントも上がりますが、マージンコールや強制決済のリスクも高まるので注意が必要です。
長期運用をされる場合、初心者の方は、レバレッジをかけずに自分で用意した証拠金で運用するのが無難と言えるでしょう。
へえ、なるほどねえ、定期預金よりも手数料が安く済むならお得だな
そうですね、現在銀行などで外貨預金をされている方は、FXでの外貨取引に移行されることを一度検討頂くといいと思います
スワップポイントとは
スワップポイントとは、2つの通貨間の「金利差調整額」のことです。例えば、仮に日本の金利が0.3%でブラジルの金利が6,3%だったとすれば、スワップポイントは6%程度の年率となります。
スワップポイントは毎日日割り計算で受け渡しを行い、土日を含む365日発生します。手数料が外貨預金に比べて安いので、FXのほうが利回りがいいということになります。
注意しなくてはいけないのが、スワップポイントは必ずもらえるもわけではなく、日本円に対し金利の高い通貨を買った場合のみ発生します。
日本円に対して金利の低い通貨を買ってしまうとスワップポイントを払わなくてはいけなくなってしまい。元金がだんだん減っていってしまうので注意が必要です。
ですが日本では2021年現在、0円に近い政策金利が長年続いているため、現状では日本円で海外通貨を買った場合はマイナススワップになることは少ないといえます。
スワップポイントってもらえるばかりじゃなくて、払わないといけないときもあるんだな…
そうですね、払わないといけない場合は長期間になるとかなりの金額になるので注意しましょう
手数料が安い以外にもメリットがある。
FXが外貨預金に比べて、手数料が安いというメリイトの他にもFXの利便性として、ネットで24時間取引できる、取引通貨が多い、常時換金ができるなどのメリットがあります。
へえ、こうみるとFXを使っての外貨預金っていろいろメリットがあるんだねえ
そうですね、外貨預金をされる方はFXでの外貨の運用を検討してみるといいと思います